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開封の儀!中華イヤホン KZ ASF はイヤピ交換必須&リケーブル推奨の、一筋縄でいかないやや難しい機種

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皆さん、聴いてますかーッ!

 

またイヤホン沼の浅瀬をウロチョロしている、おっさん僕です!

 

今回は中華イヤホンで最もメジャーなKZから、ASFという5BA機を選んでみました。

kumao130z.hatenablog.com

 

この機種、一筋縄でいかない、なかなか難しい機種ですね。

しかも付属のイヤーピースとケーブルがかなりの曲者。というか、この付属品のせいでイヤホン本体の持つ本来の特徴を知る前に駄作認定されている可能性がありそう。

この機種はイヤーピース交換とリケーブルは必須ですね。

2022/1/31(月)一部修正:後述しますがリケーブルは必須とまでは言えなさそうです(加工は要りましたが)。

 

では、開封して中身を見てまいりましょう。

 

 

外箱

本のように開くタイプの外箱。内側には金属の銘板があって豪華な感じ。

本のように開くタイプの外箱。内側には金属の銘板があって豪華な感じ。

KZ ASFの外箱はかなり豪華な雰囲気ですね。

本のように開くタイプで、開いたら金属の銘板が目に止まります。

この時点では見た目の豪華さに気分が上がりましたが、開封して試聴しているうちに「外装を変に凝るくらいなら、付属品をもう少しなんとかしてほしい」と思うに至りました。

 

内容物、付属品

内容物はイヤホン本体、イヤーピース3サイズ、ケーブル、説明書、保証書。

内容物はイヤホン本体、イヤーピース3サイズ、ケーブル、説明書、保証書。

内容物はシンプルにイヤホン本体、イヤーピース(3サイズ)、ケーブル、説明書、保証書。

後述しますが、イヤーピース交換とリケーブルは必須です。

付属のものはASFでの使用はもちろん、他のイヤホンに流用しないほうが良いです。

 

外観

イヤホン

KZ ASF の外観。結構大きい。

KZ ASF の外観。結構大きい。

KZ ASF の外観。結構大きい。

KZ ASF の外観。結構大きい。

KZ ASFのデザインは立体的な模様がありますが、黒一色で塗られているため全体的に地味で落ち着いた印象を受けます。

耳に装着した状態でも悪目立ちしなくて良さそうですね。

 

TRN ST1、KZ ASF、CCA C12を並べてみました。ASFは大きい。

TRN ST1、KZ ASF、CCA C12を並べてみました。ASFは大きい。

TRN ST1、KZ ASF、CCA C12を並べてみました。ASFは大きい。

TRN ST1、KZ ASF、CCA C12を並べてみました。ASFは大きい。

TRN ST1、KZ ASF、CCA C12を並べてみました。ASFは大きい。

TRN ST1、KZ ASF、CCA C12を並べてみました。ASFは大きい。

KZ ASF(中央)とTRN ST1(左)とCCA C12(右)を並べてみました。

KZ ASFは一回り大きいですが、ステムは他2機種と比べて細く短いです。

形状も特徴的で、耳たぶ側に突起が出ています。この突起が耳の上の方のくぼみに収まる感じですが、この形状もまた、付属イヤーピースの収まりの悪さに加担しています。

とにかく付属品とASF本体との相性が悪すぎです。

 

イヤーピースがどうにも耳にフィットしない

付属のイヤーピースはステムをはめる部分が奥にオフセットされています。

付属のイヤーピースはステムをはめる部分が奥にオフセットされています。

付属のイヤーピースはペラペラの薄い素材で、ステムをはめる部分が奥にオフセットされています。

イヤホン本体のステムが短いので、付属のイヤーピースでは耳にシッカリフィットしない感じでした。Lサイズでも同様で、Sサイズは言わずもがな。

イヤーピースがフィットしない=密着感がなく耳穴の浅いところで引っかかった状態になるので(ケーブルの耳部分の形状も悪影響を及ぼしています)、音がきちんと耳の中に入って来ず、スカスカシャカシャカした薄っぺらい音に聴こえました。

イヤーピースは耳に合うものに交換するのがセオリーではありますが、それにしても付属のイヤーピースは残念ながら自分には全く使い物にならないです。

2022/1/31(月) 追記:

ASF が耳にフィットするイヤーピースを手持ちのものから見つけました。

ASF が耳にフィットするイヤーピースを手持ちのものから見つけました。

手持ちのイヤーピースを色々と試して、耳に馴染んでちゃんとした音が聴けるものを見つけました。

後述のとおり付属ケーブルの耳部分を炙って耳に合うよう変形させたのと合わせ技で、イイ感じに聴けるようになりました。

 

2022/2/12(土) 追記:

イヤーピースを新調しました。SpinFit TwinBlade EarTip CP240というものです。

イヤーピースを交換。SpinFit TwinBlade EarTip。

イヤーピースを交換。SpinFit TwinBlade EarTip。

二重構造のおかげで耳がしっかり塞がれて外の音が入って来ないので、音楽に没入できます。また、付属のイヤーピースで感じていたキンキンシャカシャカした感じと音がバラけすぎている感じが抑えられて聞きやすくなったと思います。

 

ケーブルは形状も音質も非常に残念

付属ケーブルは耳部分の形状がタイトで、イヤホン装着時の収まりを悪くする一因になってます。

付属ケーブルは耳部分の形状がタイトで、イヤホン装着時の収まりを悪くする一因になってます。

写真の白いほうがASF付属ケーブル、銅色がCCA C12付属ケーブルです。

ASF付属のイヤホンは耳部分の形状がタイトで、耳にかけるとイヤホンを上に引っ張る感じになってしまい、イヤホン装着の収まりが悪いです。

ケーブルの耳部分の形状は自分にあうようにライターで炙って形を整えるのが良いと、ネット上ではよく目にしますし、この形状がフィットする人もいると思いますので大きな残念ポイントとは言い難いですね。

このケーブルの最も残念なところは、音質の悪さです。

おっさん僕は熱心なリケーブル信者ではなく、TRN ST1、CCA C12いずれの付属ケーブルも特に不満なく聴ける人間ですが、そのテキトーな人間を持ってして「このケーブルの音は駄目だ」と言わしめるシロモノということで、お察しください。

簡単に言いますとこのケーブル、音がスカスカのペラペラの薄っぺらい感じになってしまいます。とにかく低音が駄目すぎです。

ASF付属ケーブルにST1とC12も繋いで聴いてみましたが、いずれも音質の低下を実感しました。

このケーブルを持ってしてなお多少なりとも低音の鳴りを感じ取れるASFというイヤホンは、ある意味良いものかもしれません。

 

ASFを買ったら必ずて音が自分に合わないようでしたら、リケーブルを試してみましょうね!

2022/1/31(月) 修正&追記:

KZ ASF 付属ケーブルの耳部分を炙って耳に合うようにしてみました。

KZ ASF 付属ケーブルの耳部分を炙って耳に合うようにしてみました。

付属ケーブルの耳部分をライターで炙って形を整えて自分の耳に合うようにしてみたところ、交換したイヤーピースの耳馴染みの良さと相まって、耳の収まりがバッチリ決まりました。

また、他のケーブルで鳴らしたりこのケーブルに付け替えたりスマホにつないだりDAPに変えたりを繰り返して音質を確かめながら色んな音楽を流して聴いていたら、急に鳴りが良くなってきたようです。

付属ケーブルでスカスカ気味に感じていた音に厚みと奥行きが出て聴こえてきました。耳が慣れただけなのかもしれませんが、音を出しているうちにドライバーが鳴りやすくなってきたのかもしれません。いわゆるエージングというやつでしょうか。たかだか数時間で大きく変わるとも思いにくいですが、実際、鳴りが良くなっていると感じているので何らかの変化があるのかもしれませんね。

今、付属ケーブルでShanling M2sにつないでmondo grossoのアルバムをいくつか聴いてますがASFとの相性が良いです。全体的にメリハリが効いた音で、特に歯切れのよいドラムが心地良いです。これだけ鳴ってくれれば十分ですし、リケーブル必須とまでは言えないようです(耳に合うように加工する手間は必要ですが)。結局のところ、耳にフィットしないことで音がきちんと耳奥に届いていなかったことが音質が悪く聞こえる最大の要因ということでしょうか。それでも低音は他の手持ちのケーブルと比べて若干抑えめに聞こえるので、これは付属ケーブルの特性なのでしょう。

 

製品仕様

製品仕様は以下の通りです。

  KZ ASF CCA C12 TRN ST1
ドライバー 5BA 5BA+1DD 1BA+1DD
端子形状(プレイヤー側) 3.5mmステレオ
コネクタ形状(イヤホン側) 0.75mm 2pin Cタイプ
感度 105dB 112dB 108dB
周波数帯域 10〜40000Hz 7〜40000Hz 10〜40000Hz
インピーダンス 18Ω 24Ω 22Ω
重量 32g 24g 22g
ケーブル長 1.25m - 1.25m ± 5cm

 

KZ ASFは他2機種と比べて感度とインピーダンスが低いですね。DD非搭載だからでしょうか。

周波数帯域はCCA C12が7Hz〜で他2機種より少し低い周波数をカバーしていますが誤差レベルの違いでしょう(違いを聴き分けられないでしょうし)。

重量は見た目の大きさの通り他2機種よりも重くなってますね。

 

kumao130z.hatenablog.com

 

kumao130z.hatenablog.com

 

聴いてみた感想

上述の通り付属のイヤーピースとケーブルはどうにも駄目でした。

C12付属のケーブルでShanling M2s、ONKYO GRANBEAT DP-CMX1それぞれとアンバランス接続、2.5mm4端子ケーブルに付け替えてONKYO GRANBEAT DP-CMX1をバランス接続して聴いてみた感じとしては、元気に鳴る印象で高音が詰まることなく鳴っています(ちょっと刺さりますが)。また、意外だったのが低音の鳴り方がかなりシッカリしています。なるほど「ドンシャリ」といった印象です。

バスドラムはドンッとハッキリ鳴りますしベースもぼやけることなくハッキリ聴き取れます。DDの有無が低音の鳴りを決める決定的要素になるとは限らない、と思いました。

鳴っている楽器の音それぞれをちゃんと聴き分けられ、音が変に重なったり埋もれたりすることもありません。このあたりは多ドラの恩恵がちゃんと得られているためでしょうね。

空間の感じ方としては左右に広く奥行きは若干少なめに感じました。

バランス接続はさすがといったところで、すべての音の質が1ランク底上げされますね。このあたりはST1やC12でも同様に、イヤホンの特徴そのままに音質が良くなったと感じたとおりです。

全体的に乾いた音に感じられ、TRN ST1やCCA C12のような艶のあるキラキラした音とは方向性が異なると感じました。

ただこのイヤホン、M2s、DP-CMX1ともに他2機種と同じボリュームで差し替えると音が大きいです。また、M2sの音の傾向とASFの音の傾向が合っていないように感じました。いずれもゲインを下げることで改善できましたが、イヤホンを変えるたびにゲインを変更するのもちょっと面倒に思いますね。この傾向はスマホ(Unihertz Jelly Pro、SONY Xperia XZ3)との接続では当てはまらないようで、素の状態で聴いても問題ないと言うかイイ音で聴くことができました。

ちなみに、このイヤホンにどんな曲が合うだろうかといくつか聴いてみた個人的感想ですが、樋口了一1/6の夢旅人2002」がとても気持ち良く聴けて、合っていると思いました。

 

まとめ

以上、今回は中華イヤホンでメジャーなKZ製でありながらレビュー記事の少ない(しかもあまり好意的なコメントのない)ASFを買って聴いてみました。

付属イヤーピースとケーブルとの相性の悪さが故にユーザーに誤った第一印象を与えているであろうこと、リケーブルして聴くことでASF本来の特徴を十分に感じ取れることができ、その傾向はドンシャリで乾いた音(と感じた)であることがわかりました。

ASFの音質傾向は自分の好みに完全には合っていませんでしたが、聴き込んでいくうちに色々な発見がありそうな予感がして、しばらく楽しめそうです。

2022/1/30(月) 追記:

mondo grossoの曲との相性が良いです。

音の傾向にも慣れてだんだん耳に馴染んできてきたようで、これはこれでアリだな、と、このイヤホンの音の楽しみ方がわかってきた気がします。

 

 

また、今回の経験で「リケーブルは意味がある」ことを認識しました(2.5mmバランス接続ケーブルのときは、バランス接続の恩恵と切り分けがつかなかったので)。

それと、TRN ST1とCCA C12が自分の好みの音だということもよくわかりました。

 

kumao130z.hatenablog.com

 

というわけで、イヤホン沼の遊びって奥(底?)が深いなー(底なし?)と思う、おっさん僕なのでした。

 

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