2020/7/20(月)追記
USBテスター、USB-Cテスターを使って測定したところUSB-C出力はPDもQCも非対応であることがわかりました。
本記事の製品はHDMIで外部ディスプレイ表示をすることは普通にできますし給電はできるのでそれなりに便利な製品ですが、MacBookやGPD Pocket2のようなUSB-C充電式なのにUSB-Cを1ポートしか持たない機種につないで長時間作業するのには向きません。
MacBookやGPD Pocket2を外部ディスプレイにつないで長時間作業するのにより向いている製品、急速充電に対応しているもっと良い製品をいくつか見つけて記事に追記をしましたので、よければそちらをご覧ください。
一昨日AmazonでポチったUSB-C to マルチポート(USB-C給電入力、USB3.0、USB2.0x2、HDMI)HUBが届いたので、早速開封してみました。
- 包装はシンプルな樹脂製の袋
- 中身は本体と、レビューを欲しがるアレ
- 悩む必要なし!ドライバも不要!ただ繋ぐだけでOK!
- USB-C給電入力端子はMacBookに充電できないっぽい
- (追記)HUBのUSB出力電圧をUSBテスターで測ってみました
- まとめ
包装はシンプルな樹脂製の袋
重要なのは中身ですからね。包装がチャチいのはいちいち気にしません。
中身は本体と、レビューを欲しがるアレ
Mini DisplayPort to HDMI変換ケーブルよりもさらに簡素な外装と中身ですね。
こちらはMini DisplayPort To HDMI変換ケーブルと違ってUSB-C端子だけ保護キャップがついていて、他はキャップなしです。パソコンとかスマホとかと一緒に持ち運んだりするときに、剥き出しの端子で傷を付けたりしないように配慮してくれている、のかな。
なお3つ折りのカードは買ってくれてありがと!レビューよろしくね!的なやつ。品質保証も兼ねていますが、説明書ではないです。こちらもまた、シンプルに繋げば使えるでしょ、という訳です😅
悩む必要なし!ドライバも不要!ただ繋ぐだけでOK!
こちらもまた単純明快。繋げば動くさ。
MacBook Early 2015のUSB-Cに繋いで外部ディスプレイ表示ができました
USB-C端子の保護キャップを外してMacBook Early 2015〜液晶ディスプレイ間にサクッと繋ぐだけ。あと、USB-C給電入力端子にアダプタからケーブルを接続。もちろんドライバなんて求められすらしません。
こちらもMacBook Air Mid 2012のThunderboltと液晶ディスプレイを繋いだのと同様に拡張表示設定にしたのでミラーリングではなく、本体と液晶ディスプレイとで別の画面を表示しています。
GPD Pocket2のUSB-Cに繋いでも外部ディスプレイ表示ができました
MacBook Early 2015をどかしてGPD Pocket2を繋いでも、ちゃんと液晶ディスプレイに表示されました。こちらももちろんただ繋ぐだけ、ドライバを求められることもないです。
どちらでも問題なく、楽勝でいい感じに外部ディスプレイ表示ができます。
ただ、Mini DisplayPort to HDMI変換ケーブルの記事でも書きましたがGPD Pocket2ではともかくMacBookと繋いだ際に色の出方が不自然で、今回繋いだ液晶ディスプレイの品質が悪いような気がしてきました😅
USB-C給電入力端子はMacBookに充電できないっぽい
MacBook Early 2015とGPD Pocket2の両方で充電実績のある(というか、いつも使っている)30Wの電源アダプタからHUBのUSB-C入力に繋いで使ってみたのですが、GPD Pocket2では充電できてるようですが、MacBook Early 2015では給電されているものの充電はされないようです。
HUB経由で充電できるのが理想ですが、外部ディスプレイを繋いで何か作業をするときにバッテリーが減らない(減りが少なくできる)というメリットはあるので、当初の狙いから大きくは外れていないかな、と行ったところです。
(追記)HUBのUSB出力電圧をUSBテスターで測ってみました
2020/6/19(日)追記
USB-Cテスターも購入し、このマルチポート変換HUBからMacBook/GPD Pocket2への電源供給状況を測定して記事にしましたので、ぜひご覧ください。
2020/6/17(金)追記
意味があるかは分かりませんが、この前買ったUSBテスターを使ってこのHUBからUSBに出力される電圧を3パターン測ってみました。
USB-C給電あり無負荷(MacBook等接続なし)
HUBのUSB-C給電入力端子に電源アダプタから給電し、MacBook等にはつながず無負荷状態でUSB2.0端子の出力をUSBテスターで測ってみました。
無負荷状態でUSB2.0に出ている電圧が約4.3Vで、5Vよりずいぶん低い値でした。
USB給電ありMacBook接続あり
続けて、USB-C給電しつつMacBookに繋いだ状態の測定です。HUB経由でMacBookに給電(蓋を閉じているので充電もされている可能性あり)されている状態です。
HUB経由でMacBookへの給電ありの場合はUSB2.0の出力電圧は約4.9Vに上がりました。
USB-C給電なしMacBook接続(MacBookのバスパワー出力)
最後にUSB-C給電をせずMacBookからバスパワーが給電されている状態の測定です。
MacBookのバスパワーはピッタリ5V出ていることが分かりました。
測定結果から見えること、見えないこと
以上3パターンの測定から、以下のことが言えると思います。
- MacBook→HUBへのバスパワー給電はそのままHUBのUSB出力に出ているように見える。
- 充電アダプタ→HUBへのバスパワー給電はHUB内の何かの仕業で電圧降下しているように見える。(または電源アダプタが無負荷のときに電圧を低く出している?)
以上の測定では電源アダプタからHUBのUSB-C給電している電圧や電力はわからないので、USB-Cテスターを用意することにしました。
まとめ
外部ディスプレイ表示機能は問題なく動作していますが、充電機能が動作するかは接続するMac/PCによるようです。今回MacBookでは動作中の充電はできなかったようですが、蓋を閉じてサスペンド状態にしてあげれば充電できそうな気もします。
まあ、そもそもUSB-Cの仕様というか挙動にクセがあるというか、USB-C対応の電源アダプタでも接続する機器が18W必要なのか30W必要なのかといった違いで充電できたりできなかったりしますし、今回買ったHUBの仕様がわからないので何とも言えませんが30Wに対応していないかもしれません。
少なくともGPD Pocket2では外部ディスプレイ表示しながら充電できるので、電源に必要な出力が18WくらいのPCであれば問題なく動くのだと思います(MacBookは29W必要なので、HUBの定格を超えているのだと勝手に推測)。
2020/7/19(日)更新
このマルチポート変換HUBを使うとUSB-Cの出力が5V未満に絞られることがわかりました。詳細は以下の記事をご覧ください。