皆さんいつもご覧いただきありがとうございます。
最近やたらと音にこだわりだした、おっさん僕です。
先日届いた Shanling M2s のBluetooth機能のレビューです。
Bluetooth機能編は以下をご覧ください。
先にざっくり書きますと:
MacBook Pro と繋ぐ場合はドライバ不要で、出力先をM2sに切り替えるだけでイイ音を楽しめます。
AndroidスマホにOTGケーブル経由(USB-C端子付きならUSB-C to USB-C)で繋いでもUSB-DACとして機能し、高音質を楽しめます。この際、スマホ側のイコライザ設定は音に一切反映されません。また、機種によって相性がありそうです。
総じてUSB-DAC機能ではかなりイイ音が出てくれるので、自宅で聴くときにメリットがあると思います。
USBケーブルで繋ぐため外出時の使用は取り回しが悪いと思いますので、その用途には一工夫(ひとまとめにできるケースを使うとか)必要になりそうです。
なお今回、iPhoneに繋ぐケーブル(USBカメラアダプタ)を持っていないためMacとAndroidの試聴のみとなります。
また、M2sには外部DACを鳴らす機能も搭載されていますが、その環境を持っていないので試せていません。
- USB-DACとして使うにはM2sの事前設定が必要
- Macbook Proとの接続
- Huawei P20 Liteと繋いでみた
- Xperia Z3と繋いでみた
- iPhoneは対応ケーブルを持っておらず未確認
- まとめ
USB-DACとして使うにはM2sの事前設定が必要
M2sのUSB接続はストレージ(microSDリーダー)機能とUSB-DAC機能を持っていますので、USB接続をどちらのモードで使うかを事前に設定する必要があります。
設定項目は[システム設定]-[USBモードの選択]のトグルスイッチで「USB」(ストレージ)と「DAC」のいずれか選択できます。
今回はUSB-DACとして使ってみるので「DAC」に切り替えます。
Macbook Proとの接続
USBケーブルで接続するだけで認識される
USB-DACモードにしたM2sをMacBook ProとUSBで接続するだけで外部DACとして認識されます。特別なドライバやソフトウェアなどは一切不要です。
M2sから音を出すには出力先の設定変更が必要
M2sで音を出すためには[システム環境設定]-[サウンド]-[出力]の一覧から「M2s」を選択します。
USB-DAC接続は解像度高く分離感も良くイイ音が出る
MacBook Proのイヤホン出力も結構イイ音を出してくれるのですが、M2sのUSB-DAC機能で出力された音は解像度が高く分離感も良くクリアでイイ音が出ました。
接続はMacBook Pro→M2s(USB-DACモード)→CCA-C12で全て有線です。
USB-DACモードで接続したM2sの画面は、再生しているデータのサンプリングレートと量子化ビット数が表示されており、44kHz/24Bitsとなっていました。表示の都合で省略しているのだと思われますが、恐らく44.1kHzなんだと思います。
試聴したデータはCD音質のロスレス(ALAC)で音源としては44.1kHz/16Bitsですので、プレイヤーが量子化ビット数24bitで再変換を掛けてM2sに流し込んでいるのでしょうか。
Huawei P20 Liteと繋いでみた
スマホと繋いでも使えるとのことで、まずはUSB-C to USB-Cケーブルを使ってHuawei P20 Liteと繋いでみました。こちらの音源はAACの44.1kHz/16bits、ビットレートは256kbpsです。
M2sの画面には96kHz/24Bitsと表示されました。
MacBook Proよりもサンプリングレートが高いということでしょうか。
相性問題?音が途切れる
ただ、どういうわけか頻繁に音が途切れてしまい無音状態が続いてまともに聴くことができませんでした。
AACから再変換を掛ける処理が追いついていないのでしょうか。もしかしたらハイレゾ音源であればうまく動くのかもしれません。
現時点では実用に耐えられず、聴こえている状態での音質は良好なだけに残念な結果です。
Xperia Z3と繋いでみた
次はXperia Z3にmicroBホストアダプタ経由で繋いでみました。こちらの音源はAACの44.1kHz/16bits、ビットレートは256kbpsです。
M2sの画面には192kHz/24Bitsと表示されました。完全にハイレゾ対応ですね。
極めて良好な高音質
Xperia Z3にイヤホン直挿しよりもM2sのUSB-DACを介した方が明らかに音が良いです。低音がしっかりしていて歯切れも良く、中〜高音の厚み深みもあり聞き応えがあります。同じファイルをM2s単体で鳴らすよりも良い音に聴こえたのですが、気のせいでしょうか?
なおこの状態でXperia Z3のイコライザーを弄っても音には一切反映されないので、デジタルデータに余計な加工をせず(AAC→ハイレゾ音質にアップコンバートはしている?)DACに送り込んでいると思われます。
また、写真の状態はmicroBホストアダプタを使っているので接続がゴツくてややこしく見えますが、改めてmicroB OTGケーブル経由で接続しても同じ結果が得られました。
iPhoneは対応ケーブルを持っておらず未確認
iPhoneと接続するにはUSBカメラアダプタという変換ケーブルが必要なのですが、あいにく持っていないため現時点では試せていません。
そのうちケーブルを入手する機会があったら試そうと思います。
リンク
まとめ
M2sのUSB-DAC機能についてレビューしました。
MacBook Proよりもスマホと繋いだ方がサンプリングレートが高いなど意外な結果でした。もしかするとハイレゾ音源ファイルを使ったらまた違う結果になるかもしれません。
結論としては:
- USB-DACモードで繋ぐと同じファイルでもM2s単体で鳴らすより音が良かったりするので、性能の良いプレイヤーのDACとして使うとイイ音を楽しめそう。
- スマホとの接続は機種によって相性があるかもしれないので要注意。
- USB-DACモードはUSBケーブルがついて回るので通勤通学途中の用途は取り回し悪くて向いていないかもしれません。プレイヤーとDACを一まとめにするケースなど、ある程度工夫が必要だと思います。
- 通勤通学途中にUSB-DAC機能を使うならM2sより小さいM0、M1、Q1あたりを選ぶと幸せになれそう。
- スマホとの接続でも非常にイイ音になるので、自宅でじっくりとイイ音を楽しみたいときにオススメ。
といったところです。
通勤通学時にUSB-DACとして使うならより小型軽量な機種がオススメ
M2sでも十分小型ではありますがそこそこ古めの機種なので新品の購入は困難になっているようで、あえてこの機種を探すよりは同様の機能を持つ現行機種の中で小型のものを選ぶと良いと思います。
ShanlingのDAP現行機種はほぼUSB-DAC機能付きですので、USB-DA目的でDAPを探している方は小さく軽いM0、M1、Q1あたりをチェックしてみてはいかがでしょうか。
(M0、M1もそろそろ品薄な気配なのでQ1一択になりつつあるかもしれません)
M2sと同様の機能搭載でふた周り以上小さくタッチパネル操作に対応しているM0
M2sと同様の機能搭載で縦が短く小型軽量なM1
M0と同様タッチパネル対応で一回りだけ大きいQ1
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