2022/4/2(土)〜2022/4/3(日) にユリシーズのステーターコイル交換作業実施。
ここまでの経緯
ユリシーズの発電不良でレギュレーターを疑い交換するも直らなかった。
次の疑い箇所はステーターコイル。
高価な部品なのと国内流通台数が少ないバイクゆえの入手困難さで手頃な現物を見つけられないまましばらく放置。
この度ようやくヤフオクの10%オフクーポンを使って41,800円の出物を役37,000円でゲット、修理に着手した。
用意したもの
28mmソケット
Amazonで購入。
プライマリー内のドライブ側スプロケット?を外すために必要な28mmソケット。
30mmソケット
Amazonで購入。
プライマリー内のドリブン側、クラッチASSYを外すために必要な30mmソケット。
ロングハンドル
Amazonで購入。
高トルクで締められているナットを外すのに必要なロングスピンナーハンドル。
鉄パイプ
プライマリーロックバー
ドライブ側スプロケット?、ドリブン側クラッチASSYを締めているナットを外すときに共回りしないようにスプロケット間に挟む鉄板。
地味にお値段が高くて参ってしまうが、これがないと作業ができない必須工具。
買ったものはスポーツスター用のためか、僅かに丈が短めで、スプロケット間に挟み込んだらレンチを少し回し気味にしてスプロケットに噛み込ませておかないとポロっと脱落してしまうのでイライラしてしまった😅
Yahoo!ショッピングで以下のものを買ったが、上のリンクの方が同じものなのに安かった...。
クラッチコンプレッサー(借り物)
クラッチASSYで外せなかった時に備えて、アウターを外すためのSSTをロードスター(XL1200R)乗りのバイク仲間W氏から借りておいた。
結局、クラッチASSYごっそり外せたので出番がなかったが、手元にあるだけでとても心強かった。
ネジロック剤
市内のアストロプロダクツで購入。
ドライブ側スプロケットを留める28mmナットを締める時に塗布して、ネジ緩みを防止する狙い。
新車ではネジロック剤がたっぷり塗布されているというネット情報があったので念のため購入したが、我がユリシーズは塗布されていなかった。せっかく買ったのでナット取り付けの際に塗布してみた。
液体ガスケット
市内のアストロプロダクツで購入。
ステーターコイルの電線をプライマリケースの外に出すトンネルの口部分に塗布し、パッキンを嵌め込んで固定させることでプライマリーオイル漏れを防止する狙い。
作業
2022/4/2(土) ステーターコイル露出まで
プライマリーカバーを外し、ドライブ側スプロケットとドリブン側クラッチASSYを外してステーターコイルが見えるところまで作業を実施。
抜いたドレンボルトには金属片がビッシリ...。
ダービーカバーを外してクラッチワイヤーの接続部を外してクラッチワイヤーを抜いて、シフトペダルもゴッソリ外す(写真はシフトのシャフトからカムを外したところまで)。
ここを開けたのはプライマリーカバー交換(クラッチランプの受け部分が破損していたため交換)をして以来、4年ぶりくらいだろうか。
クラッチASSYを外すためには、Cリング(スナップリング)を外してベアリングを抜いたところにある30mmボルトを外す必要がある。
このCリングを外すのがとても大変。手持ちのCリング(スナップリング)プライヤーで格闘すること30分(いや、1時間くらいか)、マイナスドライバーとラジオペンチを併用してようやく引き抜くことができた。
ドライブ側スプロケットとドリブン側クラッチASSYを外しにかかる。
ロングハンドルに鉄パイプを繋いで、プライマリーロックバーをスプロケット間に挟み込んでグイッと回すと、思いのほかあっさりとナットが回ってくれた。
ドライブ側はネジロック剤がたっぷり塗ってあるから覚悟しろ的なネット情報を事前に仕入れていたが拍子抜けだった。恐らく過去に一度は何らかの理由で着脱歴ありと見た。
ちなみにドライブ側スプロケットのナットは普通のナットと同じく左側に回すと緩むが、ドリブン側クラッチASSYのナットは逆ネジで右側に回すと緩む。
つまり:
ドライブ側スプロケット→ハンドルを前輪側に向けて地面側に回すと緩む。
ドリブン側クラッチASSY→ハンドルを後輪側に向けて地面側に回すと緩む。
取り外したスプロケット裏側の磁石は運よくノーダメージだった。
肝心のステーターコイルは、ものの見事に黒く焦げていた。
発電不良の原因はコイツでほぼ確定。
この日はもう日が暮れ始めていたのでここまでで作業を中断。
2022/4/3(日) ステーターコイル交換、プライマリーカバーを閉じるまで
この日は朝から雨が降っておりテンションだだ下がりだったが、プライマリーを開けたままで1週間も放置するのは気持ちが悪いので駐輪場内で作業を決行。
まずは焼けてしまったステーターコイルの取り外し。
3本の電線がプライマリーケース内のトンネルを渡って車体右側に抜けているので、車体右側のカバーを外してコネクタを抜き、コネクタから電線を抜いて麻紐を縛り付けておく。
麻紐は、新しいステーターコイルの電線をプライマリーケース内のトンネルを通す際に楽にできるだろうと思って使ってみたが、結局あまり役に立たなかった。
ちなみにステーターコイルを留めているボルトはトルクスT20。アンダーカウルを留めているボルトのものより小さいサイズのドライバーなので要注意。
新しいステーターコイルと並べてみるとこんな感じ。
取り外したものが明らかに焼け焦げているのがわかる。
いよいよ新しいステーターコイルの取り付け。
新しいステーターコイルはDAZ_MOVEMENTさんがヤフオク出品していたものを購入。
我がユリシーズXB12Xは2006モデルのため2003-2007 XB用が適合。
DAZ_MOVEMENTさんの販売サイトからの入手も可能。
DAZ_MOVEMENTさんといえば、ビューエルに乗っていてお世話になったことがない人はいないんじゃないか、いや、日本国内の全てのビューエルは必ず一度はお世話になったことがあるんじゃないかというくらい有名な、ビューエルの救世主ともいうべき素晴らしいパーツショップです。
DAZ_MOVEMENTさん、この度も大変お世話になりまして、ありがとうございました!
閑話休題。
ステーターコイルの電線部分には硬い素材の被覆があり、トンネル内にグイグイ押し込むと反対側に突き抜けてくれたので、麻紐は出番がなかった。
車体右側に抜けた電線はコネクタに差し込んでレギュレーターと繋げられるようにしておく。
ステーターコイルと電線を抑えるプレートをそれぞれシッカリとボルトで固定し、トンネルの口部分に液体ガスケットを塗り、パッキンを嵌め込む。
ステーターコイルを取り付けたら、スプロケットとクラッチASSYを外した時と逆順で組み付けていく。
クラッチASSYのCリング取り付けは、外すときよりはすんなりできたものの、やはりコツというかちょっと手間がかかった。
プライマリー内部の部品はこれで全部。
続けてプライマリーケースに新しいガスケットをはめてプライマリーカバーを閉じ、シフトペダルを取り付け、プライマリーチェーンテンショナーを弄ってプライマリーチェーンの張り調整までしたところで当日の作業終了。
残作業
液体ガスケットが乾くのに1時間、ネジロック剤が乾くのに24時間必要とのことで、クラッチワイヤーはまだ繋がず、プライマリーオイルもまだ入れず、クラッチ調節も未実施。
次の土日にクラッチワイヤーを繋ぎ、クラッチ調節してプライマリーオイルを入れ、エンジンを回して電圧チェックを行う予定。
その前に、クラッチワイヤーのタイコ補強(ハンダ流し込み)とエンジンオイル交換もしておかなければ。
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